東京外国語大学言語モジュール

Step6 : 070 : Ⅲ 주다語基式語幹式併記式

Ⅲ 주다は「~してくれる,~してあげる,~してやる」を表します。この表現には「誰かのために」という意味が含まれています。

(1)아이에게 그림책을 사 줍니다.(子供に絵本を買ってあげます。)
(2)친구가 저에게 편지를 보내 주었습니다.(友だちが私に手紙を送ってくれました。)

Ⅲ 주다を尊敬の命令形にしたⅢ 주십시오,Ⅲ 주세요は「~して下さい」の意味を表します。Step43,54で学んだⅡ-십시오,Ⅱ-세요も「~して下さい」の意味ですから,日本語では区別がつきません。

用法の違いとしては,Ⅱ-십시오,Ⅱ-세요は単に聞き手に行動や行為を促す表現であるのに対し,Ⅲ 주십시오,Ⅲ 주세요は「誰かのために」行動や行為の実行をお願いしたり頼んだりする表現です。では,プロポーズするとき,「結婚して下さい」は「결혼하세요.」でしょうか,「결혼해 주세요.」でしょうか。答えは,「例文ファイル」の例文(5)です。

 

下の文で,(3)を쓰십시오(書いて下さい),(4)を읽으십시오(読んで下さい)とすると,単に指示する文のような印象を受けます。

(3)펜으로 써 주십시오.(ペンで書いて下さい。)
(4)이 문장을 읽어 주세요.(この文を読んで下さい。)

감사하다,고맙다(ありがたい)と共に,あいさつ表現に用いられることもあります。

(5)가르쳐 주셔서 감사합니다.(教えて下さり,ありがとうございます。)
(6)방을 청소해 줘서 고맙습니다.(部屋を掃除してくれてありがとうございます。)