東京外国語大学言語モジュール

Step1 : 010 : 이,그,저,어느語基式語幹式併記式

「이,그,저,어느」は日本語の「こそあど」にあたる語です。いつも名詞の前に置かれます。このような語を冠形詞と呼びます。

이は話し手の近くにあるもの,그は聞き手の近くにあるもの,저は話し手と聞き手双方から遠くにあるものを指すときに用い,어느は2つ以上の物のうちから選択するときに用います。그はまた,話し手と聞き手が既に知っているものを指すときに用います。例えば,話し手と聞き手が先日見た映画の話をするときに言う「あの映画」にあたる表現を「그 영화」と言います。

(1)이 아이(この子)
(2)그 영화(その/あの映画)
(3)저 바다(あの海)
(4)어느 나라(どの国)
(5)이 새가 까치입니다.(この鳥がカササギです。)
(6)그 사전은 한일사전이 아닙니다.(その辞典は韓日辞典ではありません。)
(7)우체국은 저 건물입니다.(郵便局はあの建物です。)
(8)어느 방이 김 교수님 연구실입니까?(どの部屋が金教授の研究室ですか。)

何か話し始めるとき,よく「저」と言います。これは日本語の「あの~」と似た用法です。また,種々のものを指すとき,例えぱ「이 꽃 저 꽃」(この花あの花)のように,近くのものから遠くのものを指して言います。日本語では逆に「あの~この~」と言いますね。