東京外国語大学言語モジュール

098 : Ⅰ-고/-고語基式語幹式併記式

Ⅰ-고/-고は2つの事柄を並べる語尾です。「~し,~して」という意味を表します。

 

하다(する) 하고(して)
했다(した) 했고(したし)
하지 않다(しない) 하지 않고(しないで)
하지 않았다(しなかった) 하지 않았고(しなかったし)
(語基)Ⅰ-고。
(語幹)語幹に語尾-고を付ける。

例を見てみましょう。

(1)오빠는 회사에 가고 남동생은 학교에 갔습니다.(兄は会社に行き,弟は学校へ行きました。)
(2)그 가수는 노래도 잘하고 연기도 잘합니다.(その歌手は歌も上手で演技も上手です。)

Ⅰ-고/-고は過去形にも付きます。「~したし,~だったし」という意味を表します。

(3)어제는 책도 읽었고 비디오도 봤습니다.(昨日は本も読んだし,ビデオも見ました。)

Ⅰ-고/-고は否定形にも付きます。ただし,後に命令や勧誘が続くときは말고を用います。

(4)일요일에는 일을 하지 않고 집에서 놉니다.(日曜日は仕事をしないで家で遊びます。)
(5)택시는 안 타고 버스로 이동했습니다.(タクシーには乗らず,バスで移動しました。)
(6)여기서는 담배를 피우지 말고 밖에서 피우세요.(ここではタバコを吸わないで,外で吸って下さい。)
(7)혼자 집에 있지 말고 같이 시내에 나가시죠.(1人で家にいないで,いっしょに市内に出かけましょう。)

指定詞を用いて「~ではなく~だ」と言うときの「~ではなく」は아니고の他に아니라という形も用います。

(8)정답은 일 번이 아니고/아니라 이 번입니다.(正解は1番ではなく,2番です。)

Ⅰ-고/-고で並べた事柄の間に時間関係や因果関係を読み取ることがあります。これらの関係は前後のつながり,つまりテクストによって解釈されます。

(9)세수를 하고 아침을 먹는다.(顔を洗って朝食を食べる。)(先行の動作)
(10)교복을 입고 다닌다.(学生服を着て通う。)(先行の動作,結果の持続,様態)
(11)버스를 타고 간다.(バスに乗って行く。)(同時の動作,手段)
(12)어머니 사진을 보고 눈물이 났다.(母の写真を見て涙が出た。)(先行の動作,原因・理由)