東京外国語大学言語モジュール

049 : 名詞の尊敬形語基式語幹式併記式

名詞にも尊敬形があります。집(家)の尊敬形は댁(お宅)です。

말씀(お言葉)は尊敬語の말씀하시다(お話しする)の他に,드리다(さしあげる)とともに謙譲語の말씀드리다(申し上げる)にも用いられます。

연세(お年),성함(お名前)を含んだ「~가/이 어떻게 되십니까?(直訳は,~はどのようにおなりですか)」という文があります。これは相手の年齢や名前を尋ねる定型的な表現です。

(1)수진 씨 댁은 인천에 있습니다.(スジンさんのお宅は仁川にあります。)
(2)한국말로 말씀하십시오.(韓国語でお話し下さい。)
(3)연세가 어떻게 되십니까?(お年はおいくつでいらっしゃいますか。)
(4)성함이 어떻게 되십니까?(お名前は何とおっしゃいますか。)

이 사람(この人)の尊敬形は이분(この方)です。他に,그분(その方,あの方),저분(あの方),어느 분(どの方)とも言います。어느 분以外は分かち書きせずに,くっつけて書きます。(方)は依存名詞で,여자 분(女性の方),두 분(お2人),한국 분(韓国の方)のようにも用いられます。

부모님(ご両親),아버님(お父様),어머님(お母様)は尊敬の接尾辞-님(~様)の付いた語です。-님が付くとき,부모(両親)の形は変わりませんが,아버지(父),어머니(母)の形は変わります。아들(息子),(娘)にも-님が付きます。このときは語末のㄹが落ち,아드님(ご子息),따님(お嬢様)となります。

(5)이분은 박현수 교수님이십니다.(この方はパク・ヒョンス教授でいらっしゃいます。)
(6)유미코 씨 부모님은 요코하마에 사십니다.(ユミコさんのご両親は横浜にお住まいです。)
(7)철수 씨의 아버님은 고등학교 교사이십니다.(チョルスさんのお父さんは高校の教師です。)
(8)남자 친구의 어머님은 요리를 아주 잘하십니다.(ボーイフレンドのお母さんは料理がとても上手です。)