東京外国語大学言語モジュール

093 : Ⅱ-니까語基式語幹式併記式

Ⅱ-니까は「~から,~ので」といった根拠や理由を表す語尾です。

 

母音語幹 가다(行く) 가니까(行くから)
ㄹ語幹 놀다(遊ぶ) 노니까(遊ぶから)
子音語幹 먹다(食べる) 먹으니까(食べるから)
(語基)Ⅱ-니까。ㄹ語幹の場合はㄹが脱落する。

理由を表す他の語尾にⅢ-서があります(Step69参照)。Ⅲ-서は2つの事柄を必然的に,より自然に連結します。これに対し,Ⅱ-니까は話し手の主観的な判断によって2つの事柄を連結します。つまり,Ⅱ-니까は必然的な連続であっても,恣意的な思いつきであっても,話し手がそう思うことによってつながります。

(1)눈이 오니까 미끄러워요.(雪が降っているので滑りやすいです。)(必然的)
(1')눈이 와서 미끄러워요.(雪が降って滑りやすいです。)(必然的)
(2)눈이 오니까 군밤을 먹어요.(雪が降るから焼き栗を食べます。)(恣意的)

Ⅱ-니까の後には命令や勧誘が用いられます。理由を表すⅢ-서の後にはこれらを表す文は基本的に用いられません。先行を表すⅢ-서の後には用いられます。

(3)방이 지저분하니까 청소 좀 하세요.(部屋が散らかっているから,ちょっと掃除して下さい。)(命令)
(4)오늘은 너무 바쁘니까 내일 보자.(今日はとても忙しいから明日会おう。)(勧誘)
(4')체육관에 가서 농구하자.(体育館に行ってバスケやろう。)(가사は先行)(勧誘)

Ⅱ-니까はⅠ-지요としばしば呼応します。どちらも話し手の主観的な判断を表す点で共通しており,呼応しやすいと考えられます。

(5)푹 잤으니까 기분 좋아요.(ぐっすり寝たから気分が良いです。)