東京外国語大学言語モジュール

074 : 한다体(疑問形)語基式語幹式併記式

한다体の疑問形では,「動詞・存在詞・過去形・接尾辞Ⅰ-겠-」に付く語尾と,「形容詞・指定詞」に付く語尾との2つに分かれます。まず,前者から見てみましょう。

 

  基本形 한다体の疑問形
動詞
母音語幹 가다(行く) 가느냐(行くか)
ㄹ語幹 놀다(遊ぶ) 노느냐(遊ぶか)
子音語幹 먹다(食べる) 먹느냐(食べるか)
存在詞
있다(いる,ある) 있느냐(いるか,あるか)
없다(いない,ない) 없느냐(いないか,ないか)

 

  한다体の疑問形
했다(した) 했느냐(したか)
하겠다(するだろう) 하겠느냐(するだろうか)

 

 

動詞,存在詞,過去形,接尾辞Ⅰ-겠-

(語基)Ⅰ-느냐。動詞のㄹ語幹の場合はㄹが脱落する。

後者の語尾は次の通りです。指定詞이냐(か)は母音で終る名詞の後で이が省略されることがあります。

 

  基本形 한다体の疑問形
形容詞
母音語幹 크다(大きい) 크냐(大きいか)
ㄹ語幹 멀다(遠い) 머냐(遠いか)
子音語幹 작다(小さい) 작으냐(小さいか)
指定詞
이다(だ) 이냐(か)
아니다(ではない) 아니냐(ではないか)

 

 

形容詞,指定詞

(語基)Ⅱ-냐。形容詞のㄹ語幹の場合はㄹが脱落する。

動詞の否定形はⅠ-지 않느냐,形容詞の否定形はⅠ-지 않으냐となります。

 

 가지 않다(行かない)→가지 않느냐[안느냐](行かないか)

 크지 않다(大きくない)→크지 않으냐[아느냐](大きくないか)

 

話し言葉では全ての品詞,過去形,接尾辞Ⅰ-겠-に付くⅠ-냐(~かい)をよく用います。

 

  基本形 한다体の疑問形
動詞
母音語幹 가다(行く) 가냐(行くかい)
ㄹ語幹 놀다(遊ぶ) 노냐(遊ぶかい)
子音語幹 먹다(食べる) 먹냐(食べるかい)
形容詞
母音語幹 크다(大きい) 크냐(大きいかい)
ㄹ語幹 멀다(遠い) 머냐(遠いかい)
子音語幹 작다(小さい) 작냐(小さいかい)
存在詞
있다(いる,ある) 있냐(いるかい,あるかい)
없다(いない,ない) 없냐(いないかい,ないかい)
指定詞
이다(だ) 이냐(かい)
아니다(ではない) 아니냐(ではないかい)
했다
했다(した) 했냐(したかい)
하겠다
하겠다(するだろう) 하겠냐(するだろうかねえ)

 

하겠냐を日本語で訳すとき,「するだろう」に「~かい」を付けると不自然です。「するだろうかねえ」「すると思うかい」などと訳すことができるでしょう。

(語基)Ⅰ-냐。動詞・形容詞のㄹ語幹の場合はㄹが脱落する。