東京外国語大学言語モジュール

Step1 : スタイルとは

これだけは覚えよう
1 文体とは、スタイルとも呼ばれるもので、同一の談話、文章の中でほぼ一定に保たれるある特徴のことです。主に、文末の述語の形式のことです。用途・形式・場面などによって使い分けられます。文体は、話しことばと書きことばの違いや男女差・地域差・世代差など、さまざまな観点で分類することができますが、ここでは、聞き手に対する敬意の度合いの差による文体の使い分けに注目します。
2 上に述べた観点から見ると、文体は、普通体と丁寧体に分けられます。
3 普通体は、「する」「した」「しない」「しよう」「た」「だった」「ではない」「だろう」などの普通形を用いる文体で、小説や日記、また親しい友人間の会話などで用いられます。
(1)わたしはこの前京都へ行ったよ。
(3)彼は大学の教授だ。言語学を教えている。
(4)彼は大学の教授である。言語学を教えている。
4 丁寧体は、聞き手(読み手)に敬意を表わすときに用いられるため、目上の人や親しくない人と話すときや改まった場面、また手紙文などで使われます。
(2)わたしは先日京都へ行きました。
(5)彼は大学の教授です。言語学を教えています。