東京外国語大学言語モジュール

Step2 : 譲歩

これだけは覚えよう
1 「~ても」は、S1の状況にかかわらず、S2が成立するという表現をするのに使います。「たとえ」「もし」などの副詞とともに使うことが多いです。
 
 
(4)たとえ雨でも、自転車で行きます。
2 「~ても」は「て形」に「も」をつけます。ナ形容詞や名詞の「て形」は「NA+で」「N+で」ですが、これに「も」をつけて「~でも」の形にします。
(1)雪が降っても、学校に行きます。
(2)寒くても、泳ぎます。
(3)嫌でも、しかたがありません。
3 「~ても」はS1が2つ以上になることもあります。
(5)この時計は、落としても、水にぬれてもこわれません。
4 「疑問詞~ても」の形で使うこともあります。この場合の疑問詞は「すべての○○」の意味で使います。
(6)だれが選ばれても、おどろきません。
余裕があれば
5 S2が同じ2つの文を並べた場合、うしろの文ではかならず「~ても」を使わなければなりません。
(7)このバスに{乗ると/乗っても}学校に行けますし、あの電車に乗っても学校に行けます。