東京外国語大学言語モジュール

Step1 : ~でしょう

これだけは覚えよう
1 「でしょう」(普通形「だろう」)は、話し手が確認していないことを推量して述べるときに使います。
 
(Nは/が)
V(普通形)
Aい
NA
N
でしょう
 
(1)あしたは晴れるでしょう。
(2)きょうの試合では、Aチームが勝つでしょう。
(3)A:この問題は、あしたの試験に出るでしょうか。
  B:たぶん出るでしょう。
(4)A:きのう、外語大のチームは勝ちましたか。
  B:わかりません。でも、たぶん勝ったでしょう。
(5)A:あそこに人がいますね。あの人はだれでしょう。
  B:たぶん田中さんでしょう。
2 「でしょう」は、普通形に接続します。ただし、「Nだ」「NAだ」は「N」「NA」となります。「た形」「ない形」にも接続します。
(6)A:田中さんは来ますか。
  B:たぶん来ないでしょう。
3 「Nは/が」が何であるかわかっている場合は、「Nは/が」を省略することがあります。
4 「でしょう」で表わされる推測は主観的で、はっきりした根拠をもちません。
5 推測する気持ちがなくても、丁寧に質問するときに「~でしょうか」を使うことがあります。
(7)客:これはいくらでしょうか。
  店員:それは1000円です。
余裕があれば
6 「でしょう」の普通形は「だろう」です。
(8)あしたは雨が降るだろう。
(9)田中さんは来ないだろう。
(10)Aチームが勝っただろう。
7 「~でしょう」で終わる文の文末を上昇調にして、自分の考えが正しいことを聞き手に確認するよう求める表現があります。
(11)あしたは日曜日でしょう?
(12)これは田中さんのでしょう?
¶また、聞き手の認識や記憶を聞き手自身に確認させる場合もあります。この場合は上昇調を取らないこともあります。
(13)わたしがさっき言ったでしょう。
(14)ほら、あそこにコンビニがあるでしょう。