東京外国語大学言語モジュール

Step1 : 意志形

これだけは覚えよう
1 普通形の意志形は次のように作ります。
 
①グループ1の動詞は動詞の辞書形からuをとって-ōをつけます。
例:かく(kaku) kak- + -ō → kakō かこう
(1)きょうから日記を書こう。
②グループ2の動詞は動詞の辞書形からruをとって-yōをつけます。
例:たべる(taberu) tabe- + -yō → tabeyō たべよう
(2)きょうは食堂で昼食を食べよう。
③グループ3の動詞は、「くる」は「こよう」、「する」は「しよう」になります。「勉強する」など「Nする」型の動詞の意志形も「勉強しよう」などになります(例文(6))。「あいする」など一部の動詞は、グループ1の動詞、「愛す」の意志形である「あいそう」を使います。
(5)あしたもう一度来よう。
(6)家に帰ったら掃除しよう。
2 丁寧形の意志形は、「ます」を「ましょう」に変えることで作ります。
(3)その荷物はわたしが持ちましょう。
(4)図書館でいっしょに勉強しましょう。
3 普通形の意志形を単独で使った場合、意志の意味では聞き手を意識しない独り言になります。また、親しい聞き手に対して使って、勧誘を表わしたり、自分の行為を申し出たりすることができます。
(1)きょうから日記を書こう。
(2)きょうは食堂で昼食を食べよう。
(5)あしたもう一度来よう。
(6)家に帰ったら掃除しよう。
4 丁寧形の意志形は、親しくない聞き手や目上の聞き手に対する勧誘や申し出などに使います。ひとりごとでは使いません。
(7)この辺で休みましょう。
(8)その仕事はわたしがしましょう。
余裕があれば
5 意志形は、これから自分のする行為を聞き手にただ告げるときには使いません。その場合には「辞書形、Vます」を使います。
○わたしは6時に帰ります。
×わたしは6時に帰りましょう。
6 意志形に「とする」「とします」をつけると、ある行為が試みられたが達成されていない状態や、ことがらが実現する直前の状態を表わします。
(9)図書館で勉強しようとしましたが、休みでした。
(10)西の空に日が沈もうとしています。
(11)花が散ろうとしています。