東京外国語大学言語モジュール

Step1 : Nをください/Nをお願いします

これだけは覚えよう
1 「Nをください」は、自分にNを与えるよう求めるときに用います。
 
N
ください
お願いします
 
(1)A:これをください。
  B:はい。
¶ほしい対象 N は、「 N を」の形で表わします。
2 「Nをください」は、対象が、自分より下の立場の人に対して使います。たとえば、教師が学生からものを受け取るときや、店で商品を求めるとき、レストランなどで注文するときなどに使います。
(3)書類のコピーをください。
3 話し手にとって利益になるものを聞き手に丁寧に求めるときには、「Nをくださいませんか」を使います。
(4)A:(友だちのうちで食事のとき)
    すみません、水をくださいませんか。
  B:はい。
(5)A:(観光案内所で)
    あのう、この町の地図をくださいませんか。
  B:はい、どうぞ。
4 商品を求めるときや、注文するときには、「ください」の代わりに「お願いします」を用いることもあります。
(1)A:ハンバーガーとサラダをお願いします。
  B:はい。
5 買い物やレストランなどでの注文のとき、「を」を省略して「N、ください」と言うこともあります。
(6)りんご、ください。
(7)ハンバーグ、ください。
6 人にものを頼むときには、聞き手に対して「すみません」と呼びかけることが多いです。
余裕があれば
7 「ください」の辞書形は「くださる」(→「やりもらい」参照)です。