これだけは覚えよう
1 今までこの教材では「です」「ます」などの形を中心に学習してきましたが、日本語ではもう一つ別の文体があります。「普通形の体系」で普通形について勉強しましたが、この普通形を用いて話したり書いたりする文体です。
2 普通体にはダ体とデアル体があります。小説や日記、また親しい友人間の会話などではダ体を使います。一方、学術的な論文やレポートではふつうデアル体を使います。
3 ダ体とデアル体で活用形が異なるのは、ナ形容詞、「名詞+だ」、「~ようだ」「~そうだ」など「~だ」で終わる述語だけです。動詞とイ形容詞はダ体でもデアル体でも形に変わりはありません。
4 イ形容詞とナ形容詞を混同しないように注意が必要です。
(2)’×日本の冬は寒いだ。×日本の冬は寒いである。
余裕があれば
5 ダ体を基本とするくだけた話しことばには次のような特徴があります。
① 縮約形が使われることがある。
・「は」にかかわるもの:では→じゃ、~ては→~ちゃ など
・「て形」にかかわるもの:~ている→~てる、~ておく→~とく、~てしまう→~ちゃう など
(6)わたしはきょうまでにレポートを終わらせとく。
・「ば形」にかかわるもの:~すれば→~すりゃ など
・引用の「と」にかかわるもの:~と→~って、~という→~っていう など
・「の」にかかわるもの:~のだ→~んだ、~ものだ→~もんだ など
② 語順
述語と主語や目的語、修飾語と被修飾語などの語順が逆になることがあります。
③ 語彙
やはり→やっぱり、少し→ちょっと、非常に→すごく、どちら→どっち、
こちら→こっち など
④ 省略
「が」「を」「に」などの助詞が省略されることがある。
(14)わたし、きのう、あれから映画見て、ごはん食べた。