東京外国語大学言語モジュール

Vておきます/Vてみます

これだけは覚えよう
「Vておきます」
1 「Vて」に「おきます」を接続した「Vておきます」(普通形「Vておく」)という形があります。「Vておきます」は、「ある目的のためにあらかじめある行為を行なう」という意味を表わします。
(1)来週までにレポートを書いておきます。
(2)発表のために資料をコピーしておきました。
(5)友だちが来るので、部屋をきれいにしておきます。
「Vてみます」
2 「Vて」に「みます」を接続した「Vてみます」(普通形「Vてみる」)という形があります。「Vてみます」は、うまくいくかどうか、正しいかどうかはわからないが、「ある行為を試みに行なう」という意味を表わします。
(3)あした木村さんに聞いてみます。
(4)このジュースを少し飲んでみてください。
(6)(デパートで)すみません、この服を着てみてもいいですか。
3 「Vてみます」は試しに何かをするということですから、次のような表現は不自然です。
(4)’×このジュースをたくさん飲んでみてください。→○このジュースをたくさん飲んでください。
4 「Vてみます」には、「試みに~を行なう」というニュアンスがあまり感じられないものもありますが、こうした表現は、「Vてみます」を含まないものよりも控えめな表現になります。
(7)いつか南極に行ってみたいです。
(7)’いつか南極に行きたいです。