東京外国語大学言語モジュール

可能形

これだけは覚えよう
1 可能を表わす表現として、「Vことができます」(→「Vことができます/できません」)を勉強しましたが、動詞そのものに可能の形があります。可能形は次のように作ります。
 
①グループ1の動詞は辞書形からuをとって-eruをつけます。
例:かく(kaku) kak- + -eru → kakeru かける
(1)わたしは漢字が書けます。
②グループ2の動詞は辞書形からruをとって-rareruをつけます。
例:たべる(taberu) tabe- + -rareru → taberareru たべられる
(2)わたしはさしみが食べられます。
③グループ3の動詞は、「くる」は「こられる」、「する」は「できる」になります。
(3)あした学校に来られます。
(4)水泳ができます。
2 「こられますか」に対する答えは「行けます・行けません」です。これは、答える側の視点でことがらを見ているからです。
(5)A:パーティーに来られますか。
  B1:はい、行けます。
  B2:いいえ、行けません。
3 「勉強する」などの「Nする」型の動詞の可能形は、「勉強できる」などになります。
(6)図書館で勉強できます。
¶「愛する」などの一部の動詞は、グループ1の動詞「愛す」の可能形「愛せる」を使います。
(7)彼を一生愛せますか。
余裕があれば
4 グループ2の動詞と「くる」の可能形として「たべれる」、「これる」のような形が最近よく使われます。このような形を「ラ抜きことば」と呼ぶことがあります。これは、「たべられる」、「こられる」の中の「ら」が抜けてできたように見えるからです。
(2)’わたしはさしみが食べれます。
(3)’あした学校にこれます。
¶しかし、これらの形はまだ正式な言い方とは認められていません。