東京外国語大学言語モジュール

Nがすきです/Nがすきではありません/Nがきらいです

これだけは覚えよう
1 「すきです」(普通形「すきだ」)は、ナ形容詞で、すききらいについて述べるときに使います。否定するときには「すきではありません」を使います。
 
       N1
 は
       N2
 が
    すき
です
ではありません
    N1:「すきだ」と思っている主体
    N2:すきな対象
 
(1)わたしは音楽がすきです。
(2)わたしはスポーツがすきではありません。
(3)A:田中さんはテニスがすきですか。
  B:はい、すきです。
(4)A:水泳はすきですか。
  B:いいえ、すきではありません。
(5)A:何がすきですか。
  B:りんごがすきです。
(6)A:どの科目がすきですか。
  B:数学がすきです。
2 N1、N2が何であるかわかっている場合は、「N1は」「N2が」を省略することがあります。
3 「すきではありません」の代わりにナ形容詞「きらいです」(普通形「きらいだ」)を使うこともできます。
(7)わたしは犬がきらいです。
¶「きらいです」の否定の形は、「すきだとはっきり言うことはできないが、きらいというわけではない」という気持ちを表わします。
(8)わたしは犬がきらいではありません。
4 話しことばの中では、「すきではありません」が「すきじゃありません」になることが多いです。
5 「何がすきですか」「何がきらいですか」のほかに「すきなNは何ですか」「きらいなNは何ですか」という、すききらいのたずね方もあります。
(9)すきな食べ物は何ですか。