東京外国語大学言語モジュール

Vてもいいです

これだけは覚えよう
1 聞き手に何かをする許可を与えるときには、「Vてもいいです」(普通形「Vてもいい」)を使います。
 
 
  Vて
 
 
 も   
 
 いいです
 
 
(1)この部屋でお弁当を食べてもいいです。
(2)このコピー機は学生が使ってもいいですよ。
2 「Vてもいいです」は動詞の「て形」(→「Vて(て形)」参照)に「も」(「副助詞」の解説Ⅱ参照)をつけ、さらに「いいです」をつけて作ります。
3 聞き手に許可を求めるときには「Vてもいいですか」を使います。「Vてもいいです」の疑問の形です。
4 許可を求められて、許可を与えるとき、下のように言います。
      「はい。」
      「はい、いいです。」
      「はい、どうぞ。」
5 許可を求められて、許可を与えないとき、例文(4)のように、自分の事情について述べるか、下のように言います。
      「いいえ。」
      「いいえ、ちょっと……」
          「いいえ、Vないでください。」
 
¶「ちょっと」はもともと「少し」という意味ですが、ここでは「ちょっとこまる」を途中で言いさした表現です。
6 許可を与えない表現には「いいえ、だめです」「いいえ、いけません」もありますが、これらは強い断りの表現です。規則・法律にもとづいて許可を与えない場合に使われることが多いです。また、話し手が聞き手に許可を与える権限を持っている関係において使われるのがふつうです。たとえば、教室での教師から生徒、医者から患者へなどです。
(6)(試験中に)
  A:辞書を見てもいいですか。 
  B:いいえ、いけません。