これだけは覚えよう
1 「Vてください」は、丁寧に指示したり命令したりするときに使います。
2 「Vてください」は「Vて」(て形)に「ください」をつけて作ります。「て形」については「Vて(て形)」を見てください。「ください」は、「Nをください/Nをお願いします」、「Nを(数)ください/お願いします」で勉強したように、何かを話し手に与えるよう求める表現ですが、ここでは、何かを話し手のためにするよう相手に求めるために使われています。
3 動作主を限定する場合は、「~は」をつけて示します。
4 指示の表現は、聞き手が話し手の指示にしたがうのが当然の人間関係において使われます。たとえば、「部屋の管理人から利用者に」「医者から患者に」「教室での教師から生徒に」「警官から一般の人に」などです。
5 「Vてください」に答える表現には、「はい」「はい、わかりました」などがあります。
余裕があれば
6 「Vてください」は、2で語構成を示したように、本来は話し手の利益になることをするように聞き手に依頼する形式です。
¶この場合、4に示したような人間関係の制限はありません。
7 「Vてください」を使って、聞き手への配慮を表わす場合があります。
¶この場合も、4に示したような人間関係の制限はありません。