東京外国語大学言語モジュール

Vています(状態)

これだけは覚えよう
1 「Vています」(044)は、進行以外にもいろいろな意味を表わします。
2 「Vています」は、変化の結果の状態を表わすことがあります。
(1)体育館の前に小林さんが立っています。
(2)窓が開いています。
3 変化の結果の状態を表わすVは、「Nは/が」がさす人やものが変化して、結果を残すタイプの動詞に限られます。
・開く、閉まる、われる、死ぬ、落ちる、(電気が)つく、消える、
  とまる、(服を)着る、知る など
4 「Vています」は、動きのくりかえしや、同じ種類の動きがたくさん起きていることを表わすことがあります。この場合は、動きを表わす動詞であれば、動詞の種類に制限はありません。
(4)わたしは毎朝ジョギングをしています。
5 「Vています」は、過去の経験や記録が存在していることなど、以前に起きたことの影響が残っていることを表わすことがあります。この場合も、動きを表わす動詞であれば、種類の影響はありません。
(5)わたしは3年前アメリカで勉強しています。
(6)(記録を見て)山田さんは10年前に大学を卒業しています。
6 知らない場合は、「知っていません」とはならず、「知りません」になるので、注意が必要です。
(3)A:山田先生を知っていますか。
  B:いいえ、知りません。
余裕があれば
7 ものの形などを「Vています」であたかも変化の結果のように述べることがあります。
(7)この道は曲がっています。
8 その他、状態を表わす動詞を作ることがあります。
(8)ビルがそびえています。
(9)山田さんはお父さんに似ています。
9 「行く」「来る」「帰る」「出かける」は、「Vている」で移動の結果、移動先にいるという意味になります。
(10)A:もしもし、まりさんはいますか。
   B:いいえ。まりは今買い物に行っています。