東京外国語大学言語モジュール

動詞の3種類

これだけは覚えよう
1 動詞は活用の仕方によって3種類に分かれます。
2 グループ1の動詞は、ます形、ない形を作るときに、辞書形の最後のuをそれぞれi、aに変化させ、そこに「ます」「ない」をつけます。             
 
yomu
yomi-masu
yoma-nai
 
kaku
kaki-masu
kaka-nai
 
 た形、て形を作る時ときには、辞書形の最後のuを含む音節を「っ」「ん」「い」「し」に変化させ、そこに「た」「て」をつけます。
 
yomu
yoN-da
yoN-de
 
kaku
kai-ta
kai-te
 
¶た形、て形を作る時に、どの動詞がどの形に変化するかは、辞書形の最後の音節が何であるかによって決まります。また、一部の動詞は「た」「て」が「だ」「で」になります(上の「読む」など)が、この現象も、辞書形の最後の音節によって決まります。くわしくは、「普通形の体系」の解説Ⅹの表(た形)と「Vて(て形)」の表(て形)を見てください。
3 グループ2の動詞は、辞書形がすべて-iru、-eruという形になっています。(ただし、-iru、-eruで終わるグループ1の動詞もあります。)
 ます形、ない形を作るときには、辞書形の最後のruをとって、そこに「ます」「ない」をつけます。
 
okiru oki-masu oki-nai
 
taberu tebe-masu tabe-nai
 
 た形、て形を作るときも同じ方法を取ります。
 
okiru oki-ta oki-te
 
taberu tabe-ta tabe-te
4 グループ3の動詞は「する」と「くる」です。この2つの動詞は、不規則活用だということでひとまとめにされています。「する」と「くる」の間でも変化の型が異なりますので、それぞれの変化形をいちいち覚えるしかありません。
 
suru si-masu si-nai
si-ta  
si-te 
 
kuru ki-masu  ko-nai
ki-ta
ki-te
      
余裕があれば
5 動詞がどのグループに属するかは、最終的にはいちいち覚えるしかありませんが、形からある程度区別がつきます。
①「する」と「くる」はグループ3の動詞です。
② –ru以外で終わるものは、グループ1の動詞です。
 例:買う、書く、泳ぐ、話す、待つ、死ぬ、遊ぶ、読む
③ –aru, -uru, -oruで終わるものは、グループ1の動詞です。
 例:計る、降る、通る
④ -iru, -eruで終わるものの多くは、グループ2の動詞です。
 例:見る、起きる、増える、買える
⑤ -iru, -eruで終わるものの中にもグループ1の動詞があります。それらは覚えなければいけません。主に、以下の動詞があります。
 例:切る、走る、知る、帰る、入る、減る、要る