東京外国語大学言語モジュール

とても・あまり

これだけは覚えよう
1 「とてもAいです」で、程度が高いことを示します。
(1)太郎君の犬はとても大きいです。
2 「あまりAくありません」で程度が高くないことを示します。
(2)わたしの部屋はあまり広くありません。
3 「とても」「あまり」は、「Vます」「Vません」を修飾することもあります。その場合も、程度や頻度が高いこと(高くないこと)を示します。
(3)とてもつかれました。
(4)あまりつかれませんでした。
(5)とても勉強します。
(6)あまり勉強しません。
(7)このあたりには、あまり高い建物がありません。
4 ナ形容詞(「イ形容詞とナ形容詞」、「NAです/NAではありません」参照)も「とても」「あまり」の修飾を受けることがあります。
5 「あまり」は、話しことばでは「あんまり」になることがあります。また、話しことばでは「とても」が「とっても」となり、程度の高さを強調することがあります。
6 「とても」の類義語は、「非常に」「たいへん」です。一方、「あまり」の類義語は「それほど」「そんなに」「まったく」「全然」です。
7 「とても」「あまり」のほかに、状態等の程度を表わす語(程度副詞)には次のようなものがあります。
「Aいです」が続く: 非常に たいへん きわめて
     大分 相当 かなり
     けっこう なかなか 比較的
     少し ちょっと やや 多少
「Aくありません」が続く: さほど たいして ちっとも