東京外国語大学言語モジュール

NにNがあります/います

これだけは覚えよう
1 ある場所について、そこに存在する人やものを述べる場合には次の構文を使います。
 
N1
[場所]
N2
[もの]
あります
 
 
N1
[場所]
N2
[生きもの]
います
  N1:N2の存在する場所
  N2:存在するもの、生きもの
(1)部屋にパソコンがあります。
(2)公園に木があります。
(3)家に犬がいます。
(4)教室に田中さんがいます。
 
N2
[もの]
N1
[場所]
あります
 
N2
[生きもの]
N1
[場所]
います
(5)パソコンは部屋にあります。
(6)田中さんは教室にいます。
 ¶「に」は助詞です。ここでは、人やものの存在場所を表わします(「に」の用法については、「格助詞Ⅲ」 参照)。
2 存在する場所をたずねるときは「どこ」を使います。
(7)A:パソコンはどこにありますか。
  B:部屋にあります。
(8)A:田中さんはどこにいますか。
  B:教室にいます。
余裕があれば
3 「Nがあります」「Nがいます」の形で、所有の意味を表わします。
(9)A:みなさん、質問がありますか。
  B:ありません。
(10)お金がありません。
(11)太郎さんには子どもがいます。
4 できごとや行事があることを表わす「Nがあります」は、その場所を示すのに助詞「で」(「格助詞Ⅷ」参照)を取ります。
(12)公園でロックコンサートがありました。