東京外国語大学言語モジュール

接頭辞 ter- (2): meN- 他動詞に対応する ter- 派生語

 接頭辞 ter- の機能は、大まかに以下の3つに分類できます。

【1】形容詞を語幹として「最も~」の意となる ter- 派生語を形成する。
【2】自動詞を語幹として「ふと~する,~してしまう」の意となる ter- 派生語を形成する。
【3】meN- 他動詞に対応した ter- 派生語を形成する。

 ここでは、【3】の「meN- 他動詞に対応した ter- 派生語」を取り上げます。この類の ter- 派生語は、動作対象(被動作主)を主語として、「~してしまう,~してしまっている」「~することができる」「無意識に~する」「~し切る」といった意味になります。