東京外国語大学言語モジュール

疑問文(3):平叙文の主語に対する疑問詞疑問文

 平叙文で主語に相当する句を尋ねる場合は、そのまま疑問詞で置き換えるというわけにはいきません。質問するということは、あるテーマ(主語)について、判らないことを尋ねるということですから、疑問詞で尋ねる部分は《主語》であってはいけないのです。
 とくに非名詞文では、「AはBする」「AはBだ」のうち「A」の部分を疑問詞で尋ねたいときには、「Bする」「Bだ」の部分に yang を用いて名詞相当の句にし「Bするのは何(誰,どれ)?」「Bなのは何(誰,どれ)?」、あるいは「何(誰,どれ)ですか、Bするのは?」「何(誰,どれ)ですか、Bなのは?」とします。
 siapa「誰」を例にして、平叙文で主語に相当する句を尋ねる場合の文型を以下に記します。なお二重の斜線は主語と述語を区切るために便宜上入れてあります。
■Yang ~ // siapa? 「~するのは(~なのは)誰ですか?」
■Siapa // yang ~? 「誰ですか、~するのは(~なのは)?」
          「誰が~するのですか(~なのですか?)」