東京外国語大学言語モジュール

質・量・様態の限定表現

モノの質,量,様態などの性質を描写し,限定する機能は,形容詞や副詞の持つ機能です。一般に,形容詞は名詞を修飾したり,独立した述語になる場合もあります。副詞は,他の形容詞や副詞の内容を,さらに限定します。
モノの様態を形容する独立した品詞を「形容詞」と呼びますが,どの言語にも品詞としての形容詞があるわけではありません。近代ヨーロッパ語の「形容詞」は,名詞の下位分類として発達しました。また中国語や東南アジア大陸部の言語では,動作性動詞に対する状態性動詞があり,動詞の下位分類として形容詞があることになります。
形容詞の用法には,名詞句を構成する限定用法と,述語として機能する叙述用法とがあります。
形容詞・副詞は,指示する様態をさらに相対的に限定するために,以下のような特別の形を持つことがあります。
1. 比較級
2. 最上級