東京外国語大学言語モジュール

ウェールズ英語発音
Tell me about it, mun."about"の"t"はたたき音で、日本語のラ行と同じ発音になっている。
Last one reckoned I gave her the wrong change."Last"の"t"と"reckoned"の"d"は脱落している。また、"reckoned"の母音"e"は、長めに発音されている(ウェールズ英語の特徴)。
Aye, people like that are a bit dwp, ain't they?"like that are a"は非常に速く発音されていて、"like"の"k"は脱落している。"bit"の"t"は後ろの"d"と繋げられるため、開放が省略されている。そのため、"people like that are a bit"は「ピープラィダラビッ」のように聞こえる。"dwp"の"p"は閉鎖がかなり長めに保たれている。"ain't"の"t"は脱落し、"they"の"th"は"ain't"の"n"の影響で[n]になっている(鼻音化;標準的な発音でも起こる)。そのため、"dwp, ain't they"で「ドゥッパネイ」のように聞こえる。
I'm proper tampin now."proper"の最後の"r"は発音されていない(non-rhotic;イングランドの英語と同じ)。
Daf, do me a favour?"favour"の"r"は発音されていない(non-rhotic;イングランドの英語と同じ)。
Mind the shop for a bit while I pops out for a fag?"the"は"mind"の"n"の影響で、[n]になっている(鼻音化)。"for"非常に弱いため"f"が脱落し、"r"は次の母音との連続を避けるために発音しているが、発音は日本語のラ行と同じたたき音になっている。"Mind the shop for a bit"で「マイナショッパラビッ」のように聞こえる。
You had a fag 10 minutes ago!"had"の"h"は脱落し、"d"はたたき音で発音されているため、"You had a"で「ユアラ」のように聞こえる。"fag"の"a"は非常に長く発音されている(ウェールズ英語の特徴)。
I know, but I'm proper stressed, I am."but"の"t"はたたき音で、日本語のラ行と同じ発音になっている。
Oh… Alright then,”Alright”の"r"は唇と前歯を近づけて発音しているため、「オーワイ」のように聞こえる(イングランドの英語でも観察される発音)。
but only if you cover the last half hour of my shift."half"の"h"は脱落しており、聞こえない。"hour"の"r"は直後に"of"の母音が来るため発音されており(linking-r)、"of"は非常に弱いため/v/が脱落している。"shift"の母音"i"は短めで、語末子音"ft"は長めに発音されている。"half hour of my shift"で「アーファラマイシッフトゥ」のように聞こえる。
You serious?!"serious"の"r"はたたき音で、日本語のラ行と同じ発音になっている(ウェールズ英語の特徴)。
Do my ed in more than the customers, you do!"than"は非常に速く発音されているため、"n"しか発音されていない。また、"the"は"n"の影響で鼻音化しているため、"more than the"で「モーンナ」のように聞こえる。
Ta!"Ta"の"t"は破擦音化して「ツァ」のように聞こえる(イングランドの英語でも見られる発音)。