東京外国語大学言語モジュール

055: zu不定詞句の用法 (2)

 まずカード57の (4) や (5) と似ている例をさらに二つ挙げておきます。
 
(7)
Ich habe viel zu tun. 私はたくさんすることがある。
 
(8)
Ich habe wenig zu tun. 私はあまりすることがない。
 さて,次の例文はどういう意味でしょうか。
 
(9)
Ich habe heute zwei Briefe zu schreiben.
 カード57の説明にしたがって,zu schreiben を「書くべき」と考えると「私は今日書くべき2通の手紙を持っている」となり,少し融通を利かせて考えると「手紙を2通書かなければならない」という意味が見えてきますね。このように zu不定詞と haben で「~しなければならない」という意味を表すこともあります。
 
(10)
Du hast zu gehorchen. お前は言うことを聞かないといけないよ。
 この他に brauchen (必要だ) や anfangen (始める) なども,よく zu 定詞句との組み合わせで用いられます。
 
(11)
Sie brauchen dieses Buch nicht zu lesen. あなたはこの本を読む必要はない。
 
(12)
Hast du schon angefangen, den Aufsatz zu schreiben? もう作文書き始めた?
 
(13)
Das Fahrrad fängt an zu rosten. 自転車がさび始める。