東京外国語大学言語モジュール

074: 助動詞構文のまとめ

 ここではこれまでに出てきた助動詞構文を整理しておきましょう。
 
(a)
話法の助動詞と未来形 (ステップ29~33)
不定形+助動詞: können/müssen/wollen/möchten/mögen/sollen/dürfen/werden
 
(b)
完了形 (ステップ46~49)
過去分詞+完了の助動詞: haben/sein
※ 受動の werden の過去分詞は worden,話法の助動詞の過去分詞は不定形と同形
 
(c)
 
受動態 (ステップ68~73)
過去分詞+受動の助動詞: werden/sein
 (a),(b),(c) は色々な組み合わせが可能ですが,意味を取るときは定動詞を最後に移動して左から順につなげるだけです。例として(1)を見てみましょう。
 
(1)
Musik-Charts sollen manipuliert worden sein. 
音楽ヒットチャートは操作されたらしい。
 まず manipulieren (操作する) の過去分詞と worden (<werden) で (c) 受動態「操作される」。次に werden の過去分詞 worden と sein で (b) 完了形「操作された」。そして不定形 sein に定形の (a) 話法の助動詞 sollen (~らしい) がつながって「操作されたらしい」となります。ドイツ語の文を作るときはこの逆の手順です。(→ステップ33,ステップ49)