1. Yes-No疑問文
「はい」か「いいえ」かを問う疑問文を作るには文頭に疑問詞 hal を置きます。
هل أنت بخير؟
(貴男,大丈夫ですか。)
[hal ʔanta bi-xayr(-in)]
直後に定冠詞 al- がついた語が来た場合,以下の例の hal-i d-duktuur のように補助母音 -i が補われます。
هل المتحف بعيد عن هنا؟
(博物館はここから遠いですか。)
[hal-i l-mutħaf(-u) baʕiid(-un) ʕan hunaa]
hal に比べると使用頻度は低いのですが,Yes-No疑問文に疑問詞 ʔa- が使われることがあります 。
أتقصد "شوربة الملوخيّة"؟
(モロヘーヤ・スープのこと?)
[ʔa-ta-qSid(-u) ʃuurabat-a l-muluuxiyya(t-i)]
【語句】 qaSad-a (ya-qSid) 「意図する」
hal とは違い,
定冠詞 al- がついた語の前に
ʔa- をつけることはできません。
2. 否定疑問文
否定疑問文には必ず疑問詞 ʔa- が使われます。
أليس معك صرف؟
((女性に)小銭はありませんか。)
[ʔa-lays-a maʕ-a-ki Sarf(-un)]
疑問詞 ʔa- を使った<ʔa-lays-a ka-ðaalika>「そうじゃありませんか」は,前に言った内容を確認するために使います。
هذا يعني أربع ساعات في اليوم، أليس كذلك؟
(つまり,1日4時間ということですね。)
[haaðaa ya-ʕnii ʔarbaʕ(-u) saaʕaat(-in) fi l-yawm(-i) ʔa-lays-a ka-ðaalik(a)]
【語句】 ʕanaa (ya-ʕnii) 「意味する」 ka-ðaalika 「そのよう」
ʔa-lays-a ka-ðaalika は,英語の isn't it や aren't you のように人称を気にする必要はありません。