東京外国語大学言語モジュール

5.5. r
 rは語頭では有声歯茎ふるえ音[r]あるいは有声歯茎接近音[ɹ]で、語中では有声歯茎はじき音[ɾ]で、語末では有声歯茎接近音の無声化および摩擦化した音[ɹ̝](1949年版IPAで採択されていた有声歯茎摩擦ふるえ音のふるえが弱く無声化した音[r̝])で実現します。これらの音は音環境による相補分布が成立しているので、音素は/r/にまとめられます。
rahat, rıza
kara, kere, orta
nar, var, bir
 なお、語末のrはぞんざいな発話スタイルでではしばしば脱落します。
bir dakika, bir dakika(rの脱落), bir tane, bir tane(rの脱落)