ウルドゥー語文法動詞　（２８）　使役動詞：解説

動詞　（２８）　使役動詞

使役動詞

使役動詞は、他動詞からいくつかのパターンにしたがって導き出すことができます。以下に、そのパターンを示します。

たとえば、「書く」から「書かせる」、「食べる」から「食べさせる」という具合です。

ウルドゥー語には、二重使役と呼ばれる、日本語にはない種類の使役動詞があります。この二重使役動詞を用いると、話者と相手以外に、仲介者（あるいは仲介物）を介する行為を１つの動詞で表現することができます。

(75/a)ہم آپ سے یہ کام کراتے ہیں ۔

(我々は、あなたにこの仕事をさせます。（しごとをするのは「あなた」）)

[ham āp se ye kām karāte hãĩ. ]

(75/b)میرے بچے کو ناشتے کے بعد یہ دوا پلائیے ۔

(私の子どもに、朝食後この薬を飲ませてください。)

[mere bacce ko nāšte ke bād ye dawā pilāiye. ]

(75/c)آپ ہمیں گانا سنائیے ۔

(私たちに、歌を聞かせてください。（歌を歌って聞かせるのは「あなた」）)

[āp hamẽ gānā sunāiye.]

(75/d)آپ ہمیں گانا سنوائیے ۔

(私たちに、歌を聞かせてください。（歌を歌うのは「あなた」ではなく、たとえば「あなた」が持っているラジオなど）)

[āp hamẽ gānā sunwāiye. ]

(75/e)میں آپ کے لیے یہ کتاب اُس سے پڑھواتی ہوں ۔

(私は、あなたのためにこの本を（誰か第三者に）読ませます)

[mãĩ āp ke liye ye kitāb us se paṛʰwātī hū̃. ]

(75/f)یہ رقم حبیب بینک میں جمع کروا لوں گا ۔

(この額をハビーブ銀行に預けます。)

[ye raqam ḥabīb bãĩk mẽ jamā karwā lū̃ gā. ]