命令形 (2) 相手を tum で呼ぶ場合
 
相手を tum で呼ぶ場合は、āp で呼ぶ場合に比べて、相手との距離がより近くなります。具体的には、夫婦や、仲のいい友人通しなどです。初対面の人に対しては用いない代名詞です。
 
この場合の命令形は、動詞語幹に -o を付加して作ります。以下に例を示します。ごく一部の動詞を除いて、ほぼすべての動詞が、規則どおりに変化します。
 
| 不定詞 | 
命令形2 | 
| دیکھنا | 
دیکھو | 
| dekʰnā  | 
dekʰo  | 
 
動詞語幹が母音で終わる場合、表記の際に「ハムザ」が用いられます。
 
  
| 不定詞 | 
命令形2 | 
| کھانا | 
کھاؤ | 
| kʰānā  | 
kʰāo  | 
 
 
以下の動詞は、相手を āp で呼ぶ場合には不規則変化をしましたが、相手を tum で呼ぶ場合には、ほとんどが規則的な変化をします。
 
| 不定詞 | 
命令形2 | 
| کرنا | 
کرو | 
| karnā  | 
karo  | 
| دینا | 
دو | 
| denā  | 
do  | 
| لینا | 
لو | 
| lenā  | 
lo  | 
| پینا | 
پیؤ | 
| pīnā  | 
pīo  | 
| سینا | 
سیؤ | 
| sīnā  | 
sīo  | 
 | 
 | 
 | 
 | 
 
 上記でわかるとおり、不規則変化をするのは denā、 lenāの2つだけです。
 
 この形の否定には否定辞が2種類あります。 mat を用いる方が、より強い否定になります。通常の否定は、 na を用います。どちらも原則として動詞の直前に置きます。
 
(71/a)کل تک یہ کام کرو ۔
(明日までにこの仕事をしなさい。)
[kal tak ye kām karo. ]
 
 
(71/b)یہ دو دو دے دو-
(これを2つずつくれたまえ。)
[ye do do de do. ]
 
 
(71/c)جلدی اِس کمرے کی صفائی کرو ۔
(急いでこの部屋を掃除しなさい。)
[jaldī is kamre kī ṣafāī karo. ]
 
 
(71/d)خوب کھاؤ ۔
(たくさん食べなさい。)
[xūb kʰāo. ]
 
 
(71/e)مشکل ہو تو اُس سے پوچھو ۔
(難しければ、彼(彼女)に尋ねなさい。)
[muškil ho to us se pūcʰo. ]
 
 
(71/f)وہاں دوبارہ مت جاؤ ۔
(そこには2度と行くな。)
[wahā̃ dobārah mat jāo. ]
 
 
(71/g)دیر تک ٹی وی نہ دیکھو ۔
(遅くまでテレビを見るな。)
[der tak ṭī vī na dekʰo. ]