形容詞的分詞 (5)- 受動(形容詞的)過去分詞の用法
受動過去分詞の短語尾形は受身文で用いられます.受動過去分詞は完了体から作られますので、この受身文はふつう完了体的な受身「~された.~されてある.~されるだろう/されてあるだろう」を表します.一方,反復などの不完了体的な受身は不完了体動詞の-ся動詞が表します.
作り方- 受動過去分詞による受身文
主語+ -be動詞 + 受動過去分詞の短語尾形 + 動作主を示す具格(造格)
注意
1)他の形容詞とは異なり,-нныйに終わる受動過去分詞の短語尾形は-нを一つ
取り除いてから作ります.
長語尾形 прочитанный
短語尾形 男性 прочитан
女性 прочитан-а 複数(3性共通)прочитан-ы
中性 прочитан-о
2)-ённыйに終わる受動過去分詞の短語尾形は最後の音節に必ずアクセントが
きます.
2. бытьの用法
この受身文ではбытьは主語に応じた性、数の形をとります.бытьは時制を示
すために用いられます.現在形の場合はбытьを用いませんが,過去形ではбыл,была,было,былиを用います.
過去形を用いる場合 ― ①過去に何かの動作あったことのみを述べ,現在とのつながりについては述べないとき,②現在に結果が残っていないとき
過去形を用いない場合―過去の動作の結果が今も残っている,有効であると述べるとき.