-ся動詞を用いた受動文
-ся動詞を用いた受動文では,反復,一般論,動作の過程など不完了体(アスペクト)動詞に固有の動作,状況が表されます.
1.作り方
主語+主語に応じた-ся動詞の形+動作主をしめす具格(造格)
Театр строится рабочими.
Театры строятся рабочими.
主語 主語と一致した動詞の形 動作主をしめす具格(造格)
劇場(複数)が労働者によって建てられています.
この受動文には以下の条件があります.
1)主語が3人称の動物・人間以外の名詞であること
2)不完了体の-ся動詞であること
3)動作主を表す具格(造格)があること
動作主を表す具格(造格)がないと受動的意味でなく,主語の自発的な動作と解釈されるのが普通です.
На нашей улице строится театр. 私達の通りでは劇場が出来ています.
2. 三人称複数文(不定人称文)との対比
受動過去分詞や-ся動詞による受動文は硬い感じを与えるので,話し言葉では
三人称複数文が用いられることがまれではありません.三人称複数文では主語は決して字面には表されませんが,背景に感じらます.