1) этоは遠近にかかわらず,自分が指し示したいもの(物,者)を表します.状況に応じて「これ,それ,あれ」と訳し分けられます.
― Это виза? ― Да, это виза.
「これはビザですか?」「はい,これはビザです.」
2 a) 疑問文は,質問のポイントとなる単語のアクセントのある音節のみ音調を上げます.断定文は文の最後の単語のアクセントのある音節から音調を下げます.
≪疑問詞のない疑問文のイントネーションの型≫
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―Он студéнт? ― Да, он студéнт. 「彼は学生ですか?」「はい,彼は学生です.」
≪疑問詞のある疑問文のイントネーションの型≫
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― Кто это? ― Это Володя. 「あれはどなたですか.」「あれはヴァローヂャです.」
―Что это? ― Это виза. 「これは何ですか.」「それはビザです.」
疑問詞,たとえば,кто「誰」,что「何」のある文は,疑問詞+это?がふつうの語順です.
2 a)否定文は,否定される語の前にнеをおきます.неは否定される語と続けて読まれます.
―Это виза? ― Нет, это не виза. 「これはビザですか?」
「いいえ,これはビザではありません.」
≪発展≫
1a)「誰々/何々は~」を表す文で,「誰々/何々は」も「~」も,名詞の場合には間にダッシュ「―」が引かれるのがふつうです.
Москва ― столица РФ.「モスクワはロシア連邦の首都です.」
1 b)「です,ます」にあたる語(есть)は定義や熟語的な表現の時にのみ用いられます.
Физика есть наука. 「物理学は科学である.」
Работа есть работа.「仕事は仕事.」