マレー語の関係節は、関係詞 yang を用い、修飾される名詞(=「主名詞」)の後に置きます。これは日本語とは逆の語順です。
N < yang ~ >「<~である/する>N」
述語が名詞句の場合には、関係節を用いた修飾はできません。(ただし、口語では時々用いられます。)
×guru <yang bahasa Melayu>「マレー語の先生」
関係節は、主名詞と同内容の名詞句が関係節内では音のない形になっていると考えることができます。音のない形が関係節内でどこに現れるかを見ることで、主名詞と関係節の関係が分かります。この点は現時点ではあまり気にする必要はありませんが、後々大切になってきます。
perkara < yang perkara penting>「<重要な>事柄」(主名詞=主語)
surat < yang surat daripada Maserah>「<マセラからの>手紙」(主名詞=主語)
kamus < yang kamus ada di atas meja>「<机の上にある>辞書」(主名詞=主語)
makanan < yang paling saya suka makanan>「<私が一番好きな>食べ物」(主名詞=目的語)
「名詞の修飾」で学んだように、マレー語では名詞の修飾語の語順はしっかりと決まっています。関係節は、所有者と ini/itu の間に入ります。
名詞 | 直接修飾語 | 所有者 | 関係節 | ini/itu |
buku | baru | saya | yang ada di atas meja | itu |
「その机の上にある私の新しい本」 |
「誰がこの本を書きましたか?」という疑問文では、動詞文を用いています。しかし、同じことは「この本を書いた人は誰ですか?」のように、主語を関係詞を含む名詞句にした名詞文によっても尋ねることができます。マレー語では、後者のタイプの疑問文をよく用います。尋ねたい部分を前に出す場合には、-kah を付けます。