東京外国語大学言語モジュール

British English

イギリス英語

イギリス英語の標準的な発音とされるものは「容認発音(Received Pronunciation (RP))」や「BBC英語(BBC English)」などと呼ばれ、イギリスの国営放送BBCのアナウンサーたちの多くが話すと認識されている発音です。しかし、RPは上流階級の子弟が全寮制のパブリックスクールで身に付けた発音が元となっているとされる社会階層的方言で,話者の数はイギリスの人口の数パーセントもいないのです。そこで近年では、RPとロンドンの労働者階級の社会方言とされるコクニー(Cockney)との中間的なタイプの英語が支配的になってきました。これは、ロンドン以東のテムズ河の河口域から広まったことから「エスチュアリー英語(Estuary English )」と呼ばれ、RPに近い発音の話者からコクニーに近い話者までいます。

出演者は、神田外語大学 English Language Institute に所属するイギリス人専任講師です。イギリス英語には、発音と語彙において実に多様な地域差がありますが、ここに登場するのは、基本的に「エスチュアリー英語」を話すと考えられる20‐30歳代の年齢層の男女です。

「1.挨拶する」から「20.人を紹介する」は、イギリス特有の語彙や語法を多く含む会話です。これに対して「21.感謝する」以下の会話は、基本的には他の英語変種と同じスクリプトで、部分的に語彙や表現をイギリス英語のものに変え、イギリス英語で発音しています。両方を聴きくらべてみましょう。

「教室用」ページでは4つの画面パターンを用意しました。

パターン1: それぞれの台詞を聞いて覚えるのに便利です。
パターン2: 台詞を見ながら聞いて書きとるのに便利です。
パターン3: 会話全体を聞いて覚えるのに便利です。
パターン4: 役割練習などを行うのに便利です。
担当する方は画面を自由に組み合わせて授業を行うことができます。

上のメニューから項目を選んでください。

このページは科学研究費助成事業24320106『社会言語学的変異研究に基づいた英語会話モジュール開発』(研究代表者 関屋康(神田外語大学),研究分担者 川口裕司(東京外国語大学),斎藤弘子(東京外国語大学),吉冨朝子(東京外国語大学),矢頭典枝(神田外語大学),フィル・マーフィー(神田外語大学))による研究の一環として公開しています。

(撮影協力:ブリティッシュ・ヒルズ

アメリカ英語とイギリス英語の発音の違い アメリカ英語とイギリス英語の語彙の違い

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