A
It’s time to say goodbye.
お別れの時間ね。
"It's"の"It"の部分が省略されて、無声歯茎摩擦音[s]だけが発音されている。
B
We’re leaving.
もうお互い行っちゃうのね。
語強勢の移動が起こり、"leaving"の強勢は"ing"の部分に置かれている(比英語の特徴)。
We’ve lived here for 3 years!
3年間もここに住んでいたのに!
"3 (three)"の"th"の発音は無声歯茎破裂音[t]で発音されている(比英語の特徴)。"years"の/z/は無声化して無声歯茎摩擦音[s]で発音されている(比英語中層・基層方言の特徴)。
A
I know. It’s sad.
そうね。寂しいわ。
But you’re buying your own house!
でも、あなたは家を買うんでしょう!
B
And you’re moving to Cavite!
そしてあなたはカビテに引っ越すんでしょう!
Cavite"Cavite"はフィリピンのルソン島中西部にある都市のこと。「カビテ」
We should be happy.
私たちは幸せだよね。
A
I will never forget our endless chikahan.
ずっとお喋りしていたことを忘れないわ。
この発話だけでなく、全体として音節を単位に持ったリズムで発話されている(米英語や英英語は強勢が置かれる間隔をリズムの単位とする)。
chikahanchat"chikahan"は近しい友人同士の親しい会話のこと。「お喋り」
B
And our moments at Turo-turo.
あとトロトロで食べた時のこと!
Turo-turo"Turo-turo"はフィリピンの簡易的な食堂のことで、客が指を指して選んだ料理を提供するレストランのこと。「トロトロ」
Our favorite lumpiang and halu-halo.
私たちが好きだったルンピアンやハロハロもね。
"favorite"の/f/は無声両唇破裂音[p]、/v/は有声破裂音[b]で発音され、「ペイバリットゥ」のような発音になっている(比英語基層方言の特徴)。
lumpiang"lumpiang"は野菜を包んだものを揚げたフィリピン風の春巻きのこと。「ルンピアン」
halu-halo"halu-halo"はフィリピンのデザートの一種で、他国のパフェやサンデーに相当する。「ハロハロ」
A
I will miss you.
寂しくなるわ。
"will"の/l/は「明るいl」で発音されている(比英語の特徴)。
Thanks for being a great roommate.
素晴らしいルームメイトでいてくれてありがとう。
"Thanks"の"th"の発音は無声歯茎破裂音[t]で発音されている(比英語の特徴)。
B
Yeah, you too.
ええ、あなたも素晴らしかった。
I learned so much from you.
あなたからたくさん学んだ。
"learned"の過去形の接尾辞"-ed"の発音が脱落している。このように、比英語では子音連続の最後の要素が脱落しやすい。
A
Well, good luck with the new house.
新しい家での幸運を祈るわ。
B
Thanks. Take care and keep in touch.
ありがとう。お元気で。連絡を取りましょう。
"keep"の/i:/は短く発音されている。音節が時間的に等間隔に現れる比英語のリズムが形成されている。
A
Text me if you’re in town.
カビテに来たらメールを送って。
Let’s have a merienda or something.
メリエンダでも食べましょう。
"something"の"th"の発音は無声歯茎破裂音[t]で発音されている(比英語の特徴)。
meriendasnack"merienda"はスペイン語で"snack"の意味。「おやつ」「間食」
B
Oo naman, you’re so sweet talaga!
ああ、もうあなた本当サイコーね!
namanreally, too, very"naman"はタガログ語で「~も」「~もまた」「本当に」「とても」のいずれかの意味を表す副詞。
talagareally"talaga"はタガログ語のあいづちで"really"の意味。「本当に」
Place: アパート前の通り
Situation: アンナとジェマがお互いに別れを告げる。