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マレーシア英語
日本語
発音
語彙
A リンダ(マレー系) Linda B チョウ(中華系) Chow
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A
Eh, Chow, what’s wrong with you?
あら、チョウ、どうしたの?
Eh Hey "Eh"は"Hey"の意味。「ねえ」
Why you like that?
何か悩んでいるみたいだけど。
"like"の"k"、"that"の語末の"t"は開放が省略されており聞こえない。
Why you like that? Why do you look like that? "Why you like that?"は"Why do you look like that?"で、ここでは「悩んでいるように見えるけど」というニュアンス。
B
Azi, he whatsapped me.
アジーがWhatsappでメッセージを送ってきたんだ。
"whatsapped me"は"ped"の次に/m/が続いているので、3連続子音/ptm/になり、/t/が脱落している(子音クラスターの回避はマレーシア英語の特徴)。また、文末の"me"は機能語であるが、この発話では文強勢が置かれている(通常、米英語・英英語では機能語に文強勢は置かれない)。
he whatsapped me. he sent me a message via Whatsapp. "he whatsapped me"は"he sent me a message via Whatsapp"の意味。「Whatsappで彼は私にメッセージを送った」 Whatsappは世界中の携帯電話で利用可能なメッセージの送受信と通話ができる無料のアプリケーションのこと。ここでは「Whatsappでメッセージを送る」という動詞として使用されている。
He asked if I can fetch him from the airport at 5:00 tomorrow morning.
明日の朝5時に空港に迎えにきてくれないかって。
"asked"の"ked"は脱落しており聞こえない。また、"airport"の"port"、"tomorrow"の"row"、"morning"の"ing"をはじめ、単語の末尾にも強勢が置かれる傾向がある(以上、マレーシア英語の特徴)。英英語と同様、"airport"、"morning"の"r"は発音されていない。
fetch him pick him up "fetch him"は"pick him up"の意味。「彼を迎えに行く」
But I got work at 9:30 tomorrow ah.
でも明日は9時30分から仕事なんだ。
"30 (thirty)"の"th"は[t]の音で発音されている。また、ここでも"tomorrow"の強勢は単語末尾の音節に置かれている(マレーシア英語の特徴)。"But"、"at"の"t"、"work"の"k"は開放が省略され、"got"の"t"は脱落しており聞こえない。また、英英語と同様、"work"、"30 (thirty)"の"r"は発音されていない。
ah "ah"は中国南部方言(特に福建語と広東語)由来の間投詞「啊」で、賞賛・肯定・驚き・疑問を強調する文尾に置かれる。
A
Why didn’t you just say cannot?
なんで、できないって伝えられないの。
Why didn’t you just say cannot? Why didn't you just say that you can't do it? "Why didn’t you just say cannot?"は"Why didn't you just say that you can't do it."の意味。「なぜあなたはそれができない、ということを言わなかったのか」
B
Can’t lah.
できないよ。
"Can't"は英英語と同様、後舌母音を用いている(後舌母音は米英語で使われる前舌母音と比べると口の開きが大きく、聞いたときに暗い印象の母音である。他の発話にある"ask"、"last"なども同様)。
Can’t lah. I couldn't do that. "Can't lah."は"I couldn't do that."の意味。「私はそれができなかった」 "lah"は親しいマレーシア人同士の会話で、文末によく使われる中国南部方言(特に福建語と広東語)由来の間投詞。シンガポール英語でもよく使われる。
Last month, my car broke down, he helped me.
先月、車が故障したときにアジーに助けてもらったんだ。
文末の"me"は機能語であるが、この発話では文強勢が置かれている(通常、米英語・英英語では機能語に文強勢は置かれない)。"helped"の"p"は開放が省略され、その後の"ed"の発音は脱落している(マレーシア英語の特徴)。また、英英語と同じく、"car"の"r"は発音されていない。
Last month, my car broke down, he helped me. When my car broke down last month, he helped me. "Last month, my car broke down, he helped me. "は"When my car broke down last month, he helped me."の意味。「先月車が故障したとき、彼は私を助けてくれた」
You know ah, he came all the way to fetch me.
あいつ、僕をわざわざ迎えに来てくれたんだ。
ここでも"me"に強勢が置かれている(マレーシア英語の特徴)。
ah "ah"は中国南部方言(特に福建語と広東語)由来の間投詞「啊」で、賞賛・肯定・驚き・疑問を強調する文尾に置かれる。
to fetch me to pick me up "to fetch me"は"to pick me up"の意味。「私を車で送るために」
And then he asked his mechanic to repair the car and drive it back to my house.
それに、知り合いの修理工に車の修理と、家まで運転してくるように頼んでくれたんだ。
"asked"の"ked"は脱落しており聞こえない(以上、マレーシア英語の特徴)。また、"mechanic"の語末の"c"、"it"の"t"、"back"の"k"は開放が省略されており、聞こえない。英英語と同様、"repair"、"car"の"r"は発音されていない。
A
Really ah? That’s nice of him.
そうなんだ。親切だね。
"Really"の"-ly"にも強勢が置かれている。 機能語の"him"に文アクセント/イントネーション核が置かれている(米・英英語であれば"nice"に置かれる)。
ah "ah"は中国南部方言(特に福建語と広東語)由来の間投詞「啊」で、賞賛・肯定・驚き・疑問を強調する文尾に置かれる。
B
Memang lah!
本当に!
Memang lah! Of course, Obviously, For sure "Memang lah!"はマレー語で"Of course"の意味で、ここでは「本当にそうだ」という意味。 "lah"は親しいマレーシア人同士の会話で、文末によく使われる中国南部方言(特に福建語と広東語)由来の間投詞。シンガポール英語でもよく使われる。
Because of him I made it back in time for my son’s birthday party.
アジーのおかげで、息子の誕生日パーティーの時間に間に合ったんだよ。
"birthday"の"day"、"party"の"ty"に強勢が置かれている(マレーシア英語の特徴)。また、"back"の"k"は開放が省略されており、聞こえない。英英語と同様、"for"、"birthday"、"party"の"r"は発音されていない。
Because of him Thanks to him "Because of him"は"Thanks to him"の意味。「彼のおかげで」
A
Oh, I see. Then you have no choice lah.
そっか。じゃあ、もう選択の余地なし。
lah "lah"は親しいマレーシア人同士の会話で、文末によく使われる中国南部方言(特に福建語と広東語)由来の間投詞。シンガポール英語でもよく使われる。
You must fetch him.
アジーを迎えに行きなよ。
"must"の"t"は開放が省略されており、聞こえない。
fetch him pick him up "fetch him"は"pick him up"の意味。「彼を迎えに行く」
B
Ya, definitely.
うん、そうだね。
"definitely"の"nite"、"ly"の部分にも強勢が置かれている(米英語・英英語では最初の"def"の部分にのみ強勢がある)。
Ya, Yeah, "Ya"は"Yeah"の意味。「はい」「ええ」
How to say ‘no’? I owe him, man.
「無理」って言えるか?借りがあるんだから。
"I owe him"は機能語の"him"に文強勢が置かれている(米・英英語では"owe"に置かれる)。
How to say ‘no’? How can I say 'no'? "How to say ‘no’?"は"How can I say 'no'?"の意味。「どうしてダメだって言えるだろうか」
A
Okay lah.
それじゃあ、
"okay"の母音は単母音化していて、「オッケー」のように聞こえる(マレーシア英語の特徴)。
lah "lah"は親しいマレーシア人同士の会話で、文末によく使われる中国南部方言(特に福建語と広東語)由来の間投詞。シンガポール英語でもよく使われる。
You wear your shirt and everything lah,
シャツを着て仕事の恰好をして、
英英語と同様に"wear""your""shirt"の"r"は発音されていない(しかし、後の発話に見られるように、この話者は"r"を発音することもある)。
lah "lah"は親しいマレーシア人同士の会話で、文末によく使われる中国南部方言(特に福建語と広東語)由来の間投詞。シンガポール英語でもよく使われる。
then go pick him and you can still make it back to the office in time.
それで迎えに行けば、仕事の時間までに間に合うと思うよ。
"go"の母音は単母音化し、さらに短く発音されて「ゴ」のように聞こえる(マレーシア英語の特徴)。"office"は第二音節にも強勢が置かれている。
B
Ya, true! Should be okay lah!
そうか!大丈夫だよね!
Ya, Yeah, "Ya"は"Yeah"の意味。「はい」「ええ」
Should be okay lah! It should be okay! "Should be okay lah! "は"It should be okay!"の意味。「大丈夫だと思うよ」 "lah"は親しいマレーシア人同士の会話で、文末によく使われる中国南部方言(特に福建語と広東語)由来の間投詞。シンガポール英語でもよく使われる。
A
Sure can one.
大丈夫。
米英語と同様、"Sure"の"r"が発音されている。この話者は"r"を発音しないこともあり、発音に揺れが観察される。
Sure can one. I'm sure it will be okay. "Sure can one. "は"I'm sure it will be okay."の意味。「大丈夫だと思いますよ」 "one"は強調・確信を表す間投詞。シンガポール英語でも使われる。
B
Okay. Jom, let’s get back to the office.
よし、じゃあ、オフィスに戻ろう。
"okay"の母音は単母音化し、「オッケー」のように聞こえる(マレーシア英語の特徴)。
Jom Let's go, Come on "Jom"はマレー語で"Let's go"の意味。「さあ行こう」
場所: 社員食堂
状況: チョウが彼の友人の手伝いをしなければいけないことをリンダに話す。