東京外国語大学言語モジュール

ウェールズ英語発音
Oh, it's twenty past noon. I'm starving. Let's eat."past"の"a"は後よりの長母音で、日本語の「アー」に近い発音となっている。"starving"の"r"は発音されていない(non-rhotic;イングランドの英語と同じ)。
Aww. You actually like that?"like"の語末の/k/の破裂が、イングランド英語と比べてかなり強く聞こえる(ウェールズ英語の特徴)。
Greasy, buttery goodness. Mmm mmm."greasy", "buttery"の"r"はたたき音で、日本語のラ行に近い発音になっている(ウェールズ英語の特徴)。
Why?"Why"の二重母音は、第一要素([a])も第二要素([i])も同程度の強さで発音されている。口の開きがイングランド英語より狭く、日本語の「イ」に近い音になっている(ウェールズ英語の特徴)。標準的な英語では、二重母音は第一要素が強く、長めで、第二要素は弱く、短く発音される。
‘Cause it's so greasy, mun!"greasy"は強勢のある"grea-"よりも、弱音節の"-sy"の方が高くなり、目立って聞こえる。
I just don't get what's so good about it."good"の/d/はたたき音化して、日本語のラ行と同じ発音になっている。"good about it"はつなげて発音され、「グラバウリッ」のように聞こえる。
I'm getting a few pieces and a fizzy pop."getting"の"tt"は舌先が上あご側にくっつかず、息を止める声門閉鎖音になっており、「ゲッイン」のように聞こえる。
I feel like a pasta or a taco….."pasta"の/p/の破裂が、イングランド英語と比べてかなり強く聞こえる(ウェールズ英語の特徴)。母音の後の"r"は基本的に発音されていないが、"or"の"r"は母音が後に続くため発音されている(linking-r; イングランドの英語と同じ)。"taco"の最後の母音は、標準的な発音では二重母音(「オゥ」)だが、ここでは長母音[o:]で発音されている(ウェールズ英語の特徴)。
Herbal tea?"Herbal"の"h"は発音されていない(イギリスでは"h"を発音し、アメリカでは発音しないのが一般的)。また、最初の母音はイギリス標準発音では、唇を丸めない発音だが、ここでは唇が丸まっているため、「ウ」と「ア」の中間のような発音になっている(ウェールズ英語の特徴)。
Just talking about it makes me hungry, mun."just talking about it"はつなげて発音され、「ジャストーキンナバウリッ」のように聞こえる。"hungry"の"h"は脱落しており、聞こえない。
Whatever, you get your chicken. Shall we meet here in a few?”Shall we”は弱く発音されている。"meet here in a few"はつなげて発音され、「ミーティアリナフュー」のように聞こえる。
OK. See you in a bit.非常に速く発音されているため、"see you"で「スュー」のように聞こえる。