A
Flippin heck, it's well lush out here, innit.
わあ、ここはすごく良い場所だね。
"out"の"t"はたたき音で、日本語のラ行と同じ発音になっている。また、"here"の"h"は脱落しているため、"out here"で「アウリア」のように聞こえる。
well lushvery beautiful"well lush"は"very beautiful"の意味。「とても美しい」
innitisn't it"innit."は"isn't it?"の意味。「~ですね」
B
I know. I love this place I do.
わかる。僕もこの場所が好きだよ。
I do"I do"のように文尾に主語と動詞を置くことがウェールズ英語では見られることがある。コーパス言語学で言うところの「焦点前置」と呼ばれるもので、前述の主語と動詞を強調する。
Not being funny like, but every time I come here,
確実に言えるのは、ここに来る度に、
"here"の"r"は発音されておらず(non-rhotic;イングランドの英語と同じ)、日本語の「エ」の形で唇を丸めたような発音になっている。
Not being funny likeI'm not being funny"Not being funny like"は"I'm not being funny"の意味。「正直に言うと」という意味以外に、話者にとって重要な意見や考えを言う際の導入として使う場合もある。「はっきり言って」
I feel completely refreshed.
すごくリフレッシュできる、ということだよ。
A
I know what you mean, can't fault it like.
言いたいことわかるよ。間違いないね。
"can't"の"a"は後よりの長母音で、日本語の「アー」に近い発音となっている(イングランドの英語と同様)。
likeウェールズ英語で何かを説明あるいは描写する際、文尾に"like"を加えることがある。
The fresh air feels great.
新鮮な空気がすごく気持ちいい。
"air"の"r"は発音されておらず、「エァ」のような二重母音ではなく、「エー」と伸ばすだけの長母音の発音になっている(いずれもイングランドの英語と同じ)。
I mean, can you picture a more beautiful place than this?
ここよりも美しい場所を想像できる?
Yes/No疑問文は、通常上昇調で発音される(文末で声の高さが上がる)が、ここでは下降調になっている。質問をしているというよりは、同意を求めるニュアンス。
This is nature at its best.
自然の最高の状態だよ。
B
Oi! Whatchu doing?
おい!何してるんだ?
Oi!Hey!"Oi!"は"Hey!"の意味。「おい!」、「ちょっと!」
Whatchu doing?What are you doing?"Whatchu doing?"は"What are you doing?"の意味。「何をしているのですか」
A
Ah, just taking it in, m'n.
自然を感じているんだよ。
"it"の"t"はたたき音で、日本語のラ行と同じ発音になっている。
m'n"m'n"と"mun"はウェールズ英語で文尾に置かれる強調表現。
B
What you just did.
今やったこと。
"What"の"t"は舌先を上あごにつけず、息を止めて発音する声門閉鎖音で、「ワッ」のような発音になっている。
Throwing your can on the ground.
缶を地面にポイ捨てしただろ。
平叙文であるが、文末に向かって声の高さが高くなっていく(up-talk; ウェールズ英語の特徴)。
B
You just threw it down by there.
今そこにポイ捨てしただろ。
"there"の"r"は発音されておらず、「エァ」のような二重母音ではなく、「エー」と伸ばすだけの長母音の発音になっている(いずれもイングランドの英語と同じ)。
by therethere"by there"は"there"の意味。ウェールズ英語では場所を表す単語の前に前置詞を置くことがある。「そこに」
Don't do that. Pick it up.
やめなよ。拾って。
"that"の"a"は口の前の方を広く開いて、日本語の「ア」に近い発音となっている(イングランドの英語と同じ)。また、"it"の"t"はたたき音で、日本語のラ行と同じ発音になっている。
A
Stop fussing will you
おい、落ち着いてくれよ。
Stop fussing will youcalm down"stop fussing will you"は"calm down"の意味。「落ち着いてください」
B
Mate, this is a gorgeous place eh.
なあ、この場所は素晴らしいんだ。
"gorgeous"の"r"は発音されていない(non-rhotic;イングランドの英語と同じ)。
Let's keep it that way. You shouldn't litter.
そのままにしておこうよ。ゴミを捨てちゃダメだ。
No one wants to see your rubbish all over the place.
誰もそこら中に君のゴミがあるのを見たくないって。
rubbishgarbage"rubbish"は"garbage"の意味。英英語と同じ。「ゴミ」
A
Alright, alright.
わかった、わかった。
"alright"の"t"は破擦音化して、「オーライツ」のように聞こえる(イングランドの英語と同じ)。
Keep your knickers on! I get your point.
そんなに怒らないでくれ!わかったから。
"get you"は繋げられて、「ゲッチュア」のように発音されている。"point"の"t"は破擦音化されて「ポインツ」のように発音されている(いずれもイングランドの英語と同じ)。
Keep your knickers ondon't get so angry"Keep your nickers on"は"don't get so angry"の意味。「そんなに怒らないでください」
I… I was being thoughtless.
配慮が足りなかったよ。
B
There. You see, much better!
ほら。この方が遥かに良いだろう!
"There"、"better"の"r"は発音されていない(non-rhotic;イングランドの英語と同じ)。
Place: 大自然の中
Situation: ヒューがギャレスにポイ捨てをしないよう警告する。