Situation in Japanese
Welsh English
Japanese
Pronunciation
Vocabulary
A シアン Siân B ギャレス Gareth
▼
A
I'm starving, I am.
すごくお腹が空いたわ。
"starving"の"r"は発音されていない(non-rhotic;イングランドの英語と同じ)。
I am "I am"のように文尾に主語と動詞を置くことがウェールズ英語では見られることがある。コーパス言語学で言うところの「焦点前置」と呼ばれるもので、前述の主語と動詞を強調する。
B
Me too. Fancy going out for a curry?
僕もだよ。カレー食べに行かない?
"Fancy"の/s/は[z]に近い発音になっており、「ファンズィー」のように聞こえる。
Fancy going out for a curry? Would you like to go out for a curry? "Fancy going out for a curry?"は"Would you like to go out for a curry?"の意味。「カレーを食べに行きませんか」
A
Sure.
いいね。
"Sure"の"r"は発音されておらず、母音は長母音で、「ショー」のように発音されている(イングランドの英語と同じ)。
How about we try that new place in town, the Maharajah?
町に新しく出来たマハラジャに行ってみない?
B
Nah, I went there with the boys last week, right?
うーん、先週友達と行ったけど、
"right"の/t/は破擦音化して[ts](日本語の「ツ」のような発音)になっている(イングランドの英語でも見られる特徴)。
boys male friends "boys"は"male friends"の意味。「男友達」
And I'm not being funny, but it was a bit minging.
正直言って美味しくなかったよ。
minging disgusting "minging"は"disgusting"の意味。「まずい」
A
Never!
そんな!
"Never"は強勢のある"Ne-"よりも、弱音節の"-ver"の方が高くなり、そこから下がっているので、弱音節の方が目立って聞こえる。
Never No way / You're joking "Never"は"No way"あるいは"You're joking"の意味。「そんな」、「噓でしょ」
Aww, Nia next door said she had a lush meal there on Monday.
隣の家のニアは月曜日行って、食事がすごく美味しかったって言ってたわ。
基本的に母音の後の"r"は発音されていない(non-rhotic;イングランドの英語と同じ)が、"there"の"r"は直後に母音で始まる単語があるため発音されている(linking-r; イングランドの英語と同じ)。
lush lovely / great "lush"は"lovely"あるいは"great"の意味。「すごく良い」、「美味しい」
B
Fair do's, fair do's, the staff were nice,
公平に見て、スタッフは感じが良くて、
"staff were nice"はつなげて、「スタッファーナイス」のように聞こえる。
Fair do's To be fair "Fair do's"は"To be fair"の意味。「公平に見て」
onion bhajis were pretty good,
オニオンバジもすごく良かったんだけど、
onion bhajis "onion bhajis"はインド北部の料理の前菜で、ひよこ豆の粉末とスパイスを混ぜた衣で玉ねぎを揚げたもの。「オニオンバジ」
A
Did you order something funny, then?
何かおかしなものでも頼んだの?
"did"の二つの"d"は無声化しており、"Did you order"は「ティチュオーダー」のように聞こえる(ウェールズ英語の特徴)。
B
Not at all. I had a chicken tikka half and half,
いいや。チキンティッカのハーフアンドハーフを頼んだよ。
"all"の/l/は明るい/l/で発音されている(ウェールズ英語の特徴)。"not at all"がつなげて発音されるときに"t"がたたき音化しており、「ノラロール」のように聞こえる。
chicken tikka "chicken tikka"は"chicken tikka masala"のことで、ヨーグルトやスパイス等でマリネした鶏肉をタンドールで焼き、それをトマトとクリームをベースとしたカレーで煮込んだ料理のこと。イギリスに移住した、とあるバングラデシュ人シェフが60年代~70年代に考案したと言われている。「チキン・ティッカ・マサラ」
half and half "half and half"は特にウェールズ南部で人気のある注文方法の一つで、インド料理や中華料理で主菜とご飯、あるいはメインとフライドポテトのように、半分ずつ注文する様式のこと。「ハーフアンドハーフ」
can't go wrong with chips, right? But they were cold
間違いないはずのフライドポテトは冷たいし、
"can't"の"a"は後よりの長母音で、日本語の「アー」に近い発音となっている。"cold"の語頭の/k/の破裂が、イングランド英語と比べてかなり強く聞こえる(ウェールズ英語の特徴)。
chips French fries "chips"は"French fries"の意味。英英語と同じだが、ウェールズでは厚切りのフライドポテトを提供する店が多い。「フライドポテト」
and the chicken was well tough, like.
チキンはすごく硬かったんだ。
like ウェールズ英語で何かを説明あるいは描写する際、文尾に"like"を加えることがある。
well very "well"は"very"の意味。「とても」
A
Oh, that's a bit disappointing, isn't it!
それはちょっと残念だったね!
What would you say to Spice King instead?
それじゃあ、スパイス・キングはどう?
What would you say to Spice King instead? How about Spice King instead? "What would you say to Spice King instead?"は"How about Spice King instead?"の意味。「代わりにスパイスキングはどうでしょうか」
B
Aww... I love a bit of Spice King, I do!
ああ、スパイス・キングなら大好きだよ!
"bit"の/t/はたたき音で、"of"の/v/は発音されていない。"love a bit of"で「ラヴァビラ」のように発音されている。"King"の"i"の舌が中より(中舌)になっているため、「イ」と「ウ」の中間のような発音になっている(ウェールズ英語の特徴)。
I do "I do"のように文尾に主語と動詞を置くことがウェールズ英語では見られることがある。コーパス言語学で言うところの「焦点前置」と呼ばれるもので、前述の主語と動詞を強調する。
Oh, best curries in the Valleys, if you ask me.
僕に言わせると、バレーズで一番美味しいカレーだよ。
通常"the Valleys"と呼ぶが、ここでは"s"が発音されていない。"ask"の"a"は後よりの長母音で、日本語の「アー」に近い発音となっている(イングランドの英語と同様)。
the Valleys "The Valleys"はウェールズ南東部で谷間になっている地域のことを指す。「バレーズ」
A
Tried them all, have you?!
全部食べたことあるの?!
"Tried"の/tr/は破擦音化して、「チュ」のように発音されている。また、"have"の"h"は脱落している。そのため、"Tried them all, have you"はつなげて、「チュライデモーラヴュー」のように聞こえる。
B
I do like a curry.
カレーが本当に好きだからね。
強調を表す"do"には強いアクセントが置かれている。
A
That you do. Right, the Spice King it is.
それもそうね。じゃあ、スパイス・キングにしましょう。
it is "it is"のように文尾に主語と動詞を置くことがウェールズ英語では見られることがある。コーパス言語学で言うところの「焦点前置」と呼ばれるもので、前述の主語と動詞を強調する。
OK. I'll get my coat.
それじゃあ、コートを取って来るね。
"get"の"g"は無声化しており、"I'll get my coat"は「アルケッマィコゥトゥ」のように聞こえる(ウェールズ英語の特徴)。
B
Tidy!
よし!
"Tidy"は強勢のある"Ti-"よりも、弱音節の"-dy"の方が高くなり、そこから下がっているので、弱音節が目立って聞こえる。
Tidy! Great! / Wonderful! "Tidy!"は"Great"あるいは"Wonderful!"の意味。「いいね!」
Place: 家の中
Situation: シアンとギャレスが夕食を食べに行く店について話す。