東京外国語大学言語モジュール

状況語

(1)状況語とは
場所や時を表す語句を状況語と呼びます。その文の動詞が行なわれる、あるいは起こっている場所や時を表すものにかぎって状況語と呼び、たとえば「どこどこから」のように、動詞の様態を説明するものは、状況語ではありません。
状況語とは品詞名ではなく、時を表す名詞がそのまま使われたり、前置詞句であったりします。

(2)状況語の位置
状況語の位置は、目的語や副詞を含めたいろいろな文の要素よりも後に、ふつう文末に置かれます。
場所の状況語と、時の状況語が両方ある時は、時の状況語がふつう後にきます。

(3)場所の状況語
場所は[前置詞]+[名詞]で表します。
hena「ここ」、henaak「そこ・あそこ」はそのまま使います。
・場所の例
hena ここで、henaak あそこで
fe l-beet 家で、oddaam el-maHaTTa 駅の前で

(4) 時の状況語
時の状況語は、ほとんどの場合、前置詞なしで、時間を表す名詞をそのまま用います。
ana mesh faaDi nnahaRDa. 私は今日は暇がない。
・時間の例
ennaharDa 今日、es-sanaadi 今年、men zamaan 昔