使役を表すために、もっともよく使われる方法が2つあります。
	・動詞xalla を使う
	・基本型動詞をCaCCeC型にする
	
	(1) 動詞xalla
	使役を表すのにもっとも一般的な方法は、動詞xalla「させておく」を使う方法です。
	xalla + 人 + 動詞や形容詞
	で「その人にそうさせる」という表現になります。
	xallii-hom ye-xlaSu b-sor9a. みんなに早く終わらせるようにしてくれ。
	この文は、ある女性に、みんなが早くあることを終えるようにしむけるように頼んでいる文です。
	
	・xallaの用法
	xalla は、構文としては使役ですが、次のように、自分への許可をお願いするときにも使われます。
	
	
 
		خليني اقيس الضغط بتاعك.
		
(
		あなたの血圧を測らせて下さい。(医者が患者に)
		)
[
		xallii-ni a-qiis eD-DaGT betaa9-ak.
		]
 
 
 
 
	
	(2) CaCCeC型
動詞をCaCCeC型にして使役にする方法があります。この方法は、基本型動詞を使役にする時に限られます。
	
	
 
		استنى شويه لما امشي اللي قدامك.
		
(
		ちょっと待って下さい、先の人を終わらせ(行かせ)ますから。(駅の窓口で割り込んできた人に)
		)
[
		estanna shwayya lamma amashshi lli qoddam-ak.
		]
 
 
 
 
	
	meshi「行く、歩く」をmashshaとすることで、「行かせる、歩かせる」という動詞になります。
	
	
 
		البوليس يدفعه مخلفه.
		
(
		警察官がその人に違反金を払わせる。
		)
[
		il-buliis y-idaffa9-u muxalfa.
		]
 
 
 
 
	
	dafa9「払う」をdaffa9 にすることで「払わせる」という使役にしています。
	・CaCCeC型
	もともとCaCCeC型の動詞で、使役ではない動詞もあります。このような動詞は、使役から意味が派生したと考えることもできますが、単語として覚えることが現実的です。
	 kallem「〜に話しかける」(←その人を語らせる)
	 darres「教える」(←学ばせる)
	 naDDaf 「掃除する」(←きれいにする)