東京外国語大学言語モジュール

接続表現

diye
・日本語の「…と」に相当し、引用文の後に置かれる。anlat-「説明する」、
 cevap ver-「答える」、duy-「聞く」、düşün-「考える」、sor-「尋ねる」、
 söyle-「言う」などの動詞とともに用いられることが多い。
  ”Nasılsınız” diye sordu.                    「どうですか」と尋ねた。
  ”İyiyim” diye cevap verdim.              「元気ですよ」と私は答えた。
 
注意
 動詞 de-「…と言う」の前には diye を用いず、直接に引用文を置く。
  ”Teşekkür ederim” dedi.                  「ありがとう」と言った。
  ”Rica ederim” dedim.                       「どういたしまして」と私は言った。
 
・「…と思って」のように、発言されてはいない意図や目的を表すこともある。
  Sizinle biraz sohbet edeyim diye geldim.
    あなたと少しおしゃべりしようと思って来ました。
  Ayıp olmasın diye yedim, ama yemek çok kötüydü.
    失礼にならないようにと思って食べたが、料理はとてもまずかった。
 
参考.diye はもともと、動詞 de-「…と言う」の副動詞形に由来する。