東京外国語大学言語モジュール

動詞連続

 具体的に例を見ていきましょう。

1) 後続動詞句が目的を表す
 間に否定辞を入れることができません。また、諾否疑問文の答えには、前の動詞を使って答えます。
(1)ໄປຊື້ເຄື່ອງ
(買い物に行く。)
2) 後続動詞句が結果を表す
 間に否定辞を入れることができます。また、諾否疑問文の答えには、後ろの動詞を使って答えます。
(2)ຂຽນງາມ
(きれいに書く。)
(3)ກິນເຂົ້າອີ່ມແລ້ວ
(おなか一杯食べた。)
3) 動作の連続
 間に否定辞を入れることができません。また、諾否疑問文の答えには、後ろの動詞か全ての表現を使って答えます。
(4)ລ້າງໜ້າ ກິນເຂົ້າ ໄປໂຮງຮຽນ
(顔を洗ってご飯を食べて学校へ行く。)
(5)ຕົ້ມໄກ່ກິນ
(鶏を煮込んで食べる。)
この場合、最初の動詞「煮込む」も後ろの動詞「食べる」も「鶏」という同じ補語をとります。このように同じ補語をとる場合は、最初の動詞句で補語を述べて、後続の動詞句の補語は省略するのが普通です。
4) 動作の同時進行あるいは後続動詞句が方法を表す
 間に否定辞を入れることができません。また、諾否疑問文の答えには、前の動詞か全ての表現を使って答えます。
(6)ໃຊ້ບິກຂຽນ
(ボールペンを使って書く。)
(7)ຍົກມືໄຫວ້ອາຈານບໍ?
(手を合わせて先生に挨拶しませんか?)