東京外国語大学言語モジュール

省略

 一般に話し手と聞き手の間で既にわかっていると場面や文脈から話し手が判断し、述べる必要のない要素は「省略」します。逆にもし省略しないと、くどかったり、異なる意味に解釈されてしまいます。

 その結果、文頭には「主題」か「主語」が、文末には、話し手が一番伝えたいことが置かれることになります。これが「主語+述語動詞+補語」に基本語順の上に覆いかぶさる、談話機能的な語順となります。「省略」は、ラオス語にとって重要な文法規則です。