東京外国語大学言語モジュール

　ラオス語の語彙の特徴について学びます。

 

１）基本は一音節語
例えば「手」や「食べる」など、日常、よく使う基本的な語のほとんどは「一音節語」です。

２）複合語の構成
修飾語と被修飾語の語順は、「被修飾語＋修飾語」と述べましたが、これは複合語の場合においても例外なく適応されます。例えば、「黒板」は「板＋黒い」の２語を合わせた形の複合語を使います。ラオス語には、このような一音節語を組み合わせて作った複合語が数多くあります。

３）語源について
基礎語彙については、純ラオス語であることがほとんどなので、同系である他のタイ（Tai）系言語（タイ語やルー語など）と比較的よく似ている語彙がたくさんあります。借用語は、圧倒的にパーリ語・サンスクリット語からの借用が多く、この場合、多音節語であることが多いです。他には英語、フランス語、ベトナム語などからの借用語もあります。これらがいつ頃とりこまれたかは、不明です。