東京外国語大学言語モジュール

基本的な助動詞(1):mau, akan, bisa, harus, boleh

【1】mau:《予定》《希望》
 
※ mauは、「~する(つもり),~したい,~を望む」など、《予定》や《希望》を述べる助動詞です。
 
[1] Saya mau belajar di Indonésia.
私はインドネシアで学びます(学びたい)。
 
[2] Dia tidak mau bekerja.
彼(女)は働きたがらない(働こうとしない)。
 
[3] Mau ke mana?
どこへ行くのですか?
 

【2】akan:《予定》
 
※ 《予定》を述べる助動詞として、akan があります。mau は予定や希望など幅広い意味をカバーするのに対し、akan は「~する,~する予定である,~するつもりである」のように予定を表すのみです。
 
[5] Meréka akan berangkat ke Éropa bésok pagi.
彼ら(彼女ら)は明日の朝ヨーロッパに出発する。
 
[6] Meréka tidak akan datang ke sini hari ini.
彼ら(彼女ら)は今日はここに来ない。
 
【3】bisa:《可能》
 
※ bisa「~できる,可能である」は、《可能》を述べる助動詞です。「~できる,可能である」の意味のほか「ありうる」といった意味でも用いられます。よりフォーマルな文体では dapat を用います。
 
[7] Dia bisa berbicara bahasa Inggris.
彼(彼女)は英語を話すことができる。
 
[8] Saya tidak bisa berbicara bahasa Prancis.
私はフランス語を話すことができない。
 
[9] Saya merasa senang dapat bertemu dengan Anda.
あなたとお会いすることができてうれしく思います。
 
【4】harus:《義務》
 
※ harus「~しなければならない」は《義務》を述べる助動詞です。否定語 tidak を用いて tidak harus というと「~しなければならないということではない」の意味になります。
 
[10] Meréka harus bekerja dengan keras.
彼らは懸命に働かなければならない。
 

【5】boléh:《許可》
 
※ boléh は「~してよい」と《許可》を述べる際に用いられる助動詞です。《許可》のほか「ありうる」と意味でも使われます。否定語tidak を伴って tidak boléh というと、「ありえない」すなわち「~してはいけない」の意味になります。会話では、依頼されたりしたときなどの受け答え「わかりました」といった感じで、しばしば boléh を使います。
 
[11] Boléh saya bertanya?
質問してもよろしいですか?
 
[12] Anda tidak boléh merokok di sini.
あなたはここでタバコを吸ってはいけません。