東京外国語大学言語モジュール

Step3 : 不定冠詞

不定冠詞は、もともと「1つの~」を表す数詞だったのが、後にその意味が弱まって「ある1つの~」を表すようになったと考えられます。不定冠詞の意味としては、このほか次のような意味もあります。

総称的な不定冠詞

Un homme est mortel.
(人は死すべきものである)

様態や種類を表す不定冠詞

un vrai fils
(本当の息子)
une vraie histoire
(本当の話)
最初の例のun hommeは、「1人の人」を人間の代表のように見立てた言い方で、総称的な用法と呼ばれます。それほど頻度が高いわけではありませんが、ときどき見かけます。
不定冠詞は、ある名詞の様態や種類を述べるときによく用いられます。たとえば2番目と3番目の例では、fils「息子」とhistoire「話」の様態や種類が述べられています。
<注意!>
複数名詞の前に形容詞がくるとき、不定冠詞複数形のdesはdeになります。
de tels livres
de vraies histoires
d'autres questions
母音で始まる単語の前ではded' になります。
 
では学んだことを例文で確かめてみましょう。あわせて発音の練習をしましょう。