東京外国語大学言語モジュール

Step2 : 仮定文(その1)―実際に起こりうる仮定

仮定文にはいくつか注意しなくてはいけないことがあります。

1.まず、未来のことについて述べるときでも、siの仮定節は未来形になりません。

- Qu'est-ce qu'on va faire ce week-end ?
(この週末は何をしましょうか?)
- S'il ne pleut pas, on ira au parc Montsouris.
(雨でなければ、モンスリ公園に行きましょう)
天気はこの週末のことですが、s'il ne pleut pas... と現在形でよいのです。

2.si nécessaire「もし必要なら」のように、仮定節の主語や動詞が省略されることがありますから注意が必要です。

Essayez si nécessaire de prendre contact avec lui.
(もし必要なら、彼と連絡するようにしてください)

3.siの仮定文は、しばしば「もし~するとしても」のように譲歩のニュアンスを表すことがあります。

Ça ne vous dérange pas si je vous parle ?
(話しかけてもよろしいですか(=(私があなたに)話かけるとしても邪魔になりませんか)?)

4.<si+on+半過去形>は、仮定ではなく、勧誘を表します。

Si on partait en week-end?
(週末にどこか出かけましょうか?)